歌詞
LYRICS
点線の行をタップすると、その言葉を選んだ理由が出ます
Verse 1
5時半の 各駅
時刻と電車の種別を置くだけで、場所と季節と気分が決まる。特急ではなく各駅なのは、止まる回数が多いから。
窓が 藤色に 変わる
屋根の 向こうで
日が ゆっくり 沈む
イヤホンの 曲が
曲が終わっても外さない時間。何もしていない時間を肯定するために、あえて動作を止めた。
終わっても そのまま
腕は 上げたまま
揺れに まかせてる
Pre-Chorus
自分で 立たなくて いい
何かに つかまったまま
揺れてる 時間が
なにより きれい
Chorus
つかまってて いい
藤は自分では立てない。何かに巻きついて垂れ、揺れて咲く。その性質をそのまま肯定の言葉にした。この曲の芯。
揺れるほど きれい
藤色の 窓に
つり革 ならんで
藤色は藤の花の色を指す伝統色。名字の「藤」を色として出し、花そのものは一度も出さない。
藤井の 指先が
つり革の輪に掛かって垂れる指先は、藤の花房の付け根と同じ形をしている。名前を「指先」に接続することで、由来を説明せずに立ち上げた。
だれより きれいに 揺れてる
Verse 2
踏切の 音が
遠くで 消える
トンネルを 抜けたら
窓が 明るくなる
ガラスに 映った
顔も 藤色で
少しだけ やさしい
顔に なってる
[Pre-Chorus](同上)
[Chorus](同上)
Bridge
駅に 着くたび
だれかが 降りて
空いた つり革が
そろって 揺れる
ひとつも 同じ
揺れ方は なくて
それが きれい
[Chorus](同上)
Outro
ドアが 開いても
腕が まだ 揺れてる
藤井の 指先に
電車を降りても揺れが残り、色が残る。「井」は井桁、つまり格子。藤が垂れる棚の形が、名字の二文字にそのまま入っている。
藤色が のこる